3/9【第四感 口(舌)】口力と胃腸を強くする7つの養生法
2024年3月9日
「五官」*1と「五感」*2は、外界と内面(心)を
繋ぐ心と体の司令塔。
毎日の少しの心がけで強い心と体を創ることができます。
*1「五官」目・耳・鼻・口(舌)・体(皮膚)
*2「五感」視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚
今回は、4番目に位置づけられている口(舌)と味覚「第四感」。
古来より「禍(ワザワイ)は口より出(イ)で、病は口より入る」
とあります。口から心と体に与える強い影響力を伝えています。
口から生命力を強くする7つの養生法。
毎日の生活に取り入れてみてください。
1.口で呼吸しない。呼吸は鼻でする。
口は飲食のための臓器であり、
呼吸のための臓器ではありません。
鼻にはウィルスや細菌を除去する加湿空気清浄機のような働きがあります。
ため息は口から出してもOK。
心の中のマイナスを掃除するような気持ちで出すこと。
2.舌は前歯と歯茎の境目にくっつけておく。
14本ある経絡のうちの正中線2本の流れをスムーズにし、
エネルギーを満たし、心を安定させます。
歯を食いしばる癖がある人は、
気が上昇して上半身に停滞しています。
気がついたときにやってください。
噛み締めている奥歯が離れます。
3.舌を歯茎に沿って回す。左回りと右回り各1回。1日に数回行う。
唾液を常に溢れさせることで免疫力を上げます。
口臭予防、虫歯予防にもなります。
4.空腹感=胃腸の掃除。
五行学で、口(舌)と強く結びついている臓器は「脾と胃」
脾胃は、西洋医学で言う脾臓のことではなく、胃腸のこと。
口(舌)から飲食し、味わい咀嚼し、
飲み込まれた(嚥下)ものを十二指腸に送る消化機能です。
お腹が空いていなくても、1日3回朝・昼・晩に食べなければ…
という意識が当たり前になっていませんか?
食べグセがついてしまうと、
常に何かを食べたり飲んだりしてしまいます。
そうすると胃は常に働きっぱなし状態で、
胃炎や胃痛、便秘や下痢を起こします。さらに、太ります。
空腹時間を作り消化活動を休ませてあげることで、
胃腸の掃除ができます。
臓器の力が蘇り免疫力は上がります。
時々でもいいので、おなかがグウ〜って鳴るのを
待つ習慣をつけましょう。
5.「食べたい」と思うものを食べる。
それが体が要求している食材。
なんでも食べるが一番ベスト。
注意点は、偏らないように。
種類・量・味付け全てにおいてバランスをとることが大切です。
6.全指にある歯の反射区を押す。
顎の調整をし、歯茎の血流を活性させ、
歯茎の強化と虫歯予防になります。
顎関節症の人は、特に親指の爪の生え際に安定圧を10秒×3回。
次はあぁ…症状からそんな考え方もあるのか…
と、取り入れてみてください。
7.「顎関節症」思考の癖。苦悩を怒りで表現してしまう。
五行学では、情緒は「思」
攻撃と拒絶を繰り返し、意思疎通がうまくできず、思い悩んでいます。
「人を顎で使う」という言葉があります。
言葉を発するときに、顎を突き出し、顔は上を向き、
目線が下になります。人を見下すような威張った姿です。
このようなコミュニケーションは関係性が硬直します。
そのような経験から、今度は
口を閉ざし、歯を食いしばって、あごを下に向けて、
怒りを隠そうとします。
顔は下を向き、目線は睨みつけるような上目遣いになります。
攻撃的、拒絶的な形相です。
これらを日常的に繰り返していくと、
顎は定位置に収まらず、緊張を強いられ、硬直し、
次第に咀嚼もおしゃべりもしにくくなっていくのです。
自分の体に、人との関係性が現れて来るのです。
怒りは自分を守る防御反応。
その怒りの前には、思考の苦悩があったはずです。
願っていたのに思い通りにならなかったこと、
その悲しみや不安や理不尽や恐れを
相手にぶつけたり、閉ざすのではなく、「伝える」ことが大切です。
顎の力を抜いて、お互いが向上し進化できるような
言葉を選んで話しましょう。
自分にできそうなこと、取り入れられるものをやってみてください。