豊田光昭様(仮名) 元福井大学客員教授 74歳
【安心1月号に紹介されました】
夜中にトイレに4回も 5回も起きて眠れない
10年ほど前、退職を機に受け た健康診断で、前立腺が腫れて いると指摘されました。 確かに、その少し前から頻尿 になっている自覚があり、なに かおかしいなと思っていたの で、病院で詳しい検査を受けま した。
すると、PSAが少し高いこ とがわかりました。PSAは前 立腺がんの指標で、4 /mℓ未 満が正常値だそうです。 私は4 /mℓを少し上回っており、グレーゾーンだと言われ ました。
それから、半年おきに 病院で、PSAを測定しました が、数値はいつも4〜5 /mℓ の間を行ったり来たりしていま した。そんな状態で 年が過ぎた今 年の7月、私は突然、下半身に 不調を感じるようになりまし た。
そけい部の辺りに嫌な感じ の違和感があり、頻尿がひどく なってきたのです。 特に困ったのは、夜間の頻尿 でした。
夜中に、ひどいときは4回も 5回もトイレに行きたくなりま す。昼間は、尿意が頻発してもトイレに行けばすみますが、夜 中はそれだけではすみません。 ほぼ1時間おきにトイレで目が 覚めてしまうため、ほとんど眠 れないのです。
ですから、毎日だるくて調子 が悪く、朝も起きられなくなっ てしまいました。
その影響か、少し歩いただけ で不整脈が起きたり、もともと 低い血圧が 70mmHg を切って、具 合が悪くなったりしたこともあ ります(血圧の正常値は最大血 圧が140mmHg 未満、最小血圧 が 90mmHg 未満。最大血圧が 100mm Hg以下、最小血圧が 60mmHg 以下で症状がある場合、低血圧とされる)。 おまけに今年は、記録的な猛 暑でしたから、睡眠不足がよけ い体にこたえたのかもしれませ ん。
もんだ翌日から夜中の トイレの回数が激減
9月に入り、私の不調を聞きつけた息子がやってきて、私に足もみをしてくれました。息子はその 1ヵ月ほど前に、足健道の田辺智美先生に足の裏 もみをしてもらい、それがとて もよかったのだそうです。
息子に足をもんでもらっ たのは 20〜 30分程度でしたが、終わった後、すごく体がスッキ リして軽くなりました。
その翌日(9月 日)から、 自分でも見よう見まねで、足もみをするようになりました。 テレビを見ているときや夜寝 る前に、 10〜 15分ほど、息子か ら教わった泌尿器に関連する反 射区をもんだのです。
息子が足もみをしてくれ た日の晩から、もう効果が現れ ていました。その日から、夜中 にトイレに行く回数が格段に減 ったのです。
足もみの手応えを感じた私 は、9月 26日に、田辺先生に直 接足もみをしていただきた いと、田辺先生の足ツボ療術院 を訪れました。
もうそのときには頻尿がだい ぶよくなっていましたから、足 もみの総仕上げという感じ でした。
ただ、自分では気づい ていませんでしたが、田辺先生 から足裏が少しむくんでいると 言われました。
私の手帳には、9月 24日以降 の夜間のトイレの回数が記録してあります。それを見ると、こ のときすでに、ほとんど0か1 回となっており、10 月になって からはずっと「夜間のトイレ0 回」が続いています。
夜中に何度も起きなくて済む ようになったので、朝まで熟睡 でき、体調がとてもよくなりま した。
そけい部の違和感もいつ の間にか消えており、低血圧に よるふらつきや不整脈も起きて いません。
足もみと並行して、9月 の下旬頃から肛門の前にあるツ ボ刺激も始めました。これはN HKの鍼灸の特集番組で見た頻 尿のツボです。
今は足もみと ツボ刺激の両方をしています が、効果があるようです。 一時は「もうおむつするしか ないかもしれない」と落ち込む ほどの状態でした。
今となって はあの頃の絶望感が嘘のようで す。このよくなったきっかけを 作ってくれたのは、間違いなく 足もみだったと思います。
【田辺智美から】
リンパの流れを促進し むくみが解消する
足をもむと、老廃物や余 分な水分を運び出すリンパの流 れが一気に促進され、むくみが解 消します。
日中、下半身にたま っていた余分な水分をしっかり 排泄してから眠りにつけるの で、夜間頻尿の改善にとても役 立つのです。
足もみは、いつ行っても よいのですが、尿トラブルに は、特に夕方行うと効果的で す。東洋医学では各臓器に対応 する時間帯があり、膀胱の時間 が 15〜 17時だからです。
また、豊田さんは息子さんに 足をもんでもらって、即効果が 出たそうですが、足をもむ 人ともまれる人の間に信頼関係 があると、足の裏もみの効果が 一層出やすいです。自分でもむ ほか、ご家族でお互いの足をもみ合うのもお勧めです。